2019-02-12

貸株サービスで気をつけていること:株主優待の条件とか

Grüß Gott / Hello

今日は貸株サービスのお話です。

とてもお得なサービスですが、気をつけていることがいくつかあります。

  目 次



  貸株サービス


「貸株サービス」は現物保有している株式を証券会社に貸して、月決めの利息を受け取れるサービスです。

わたしも利用していて、毎月利息をありがたくいただいておりますが、貸株サービスの利用においては注意していることがいくつかあります。

(証券会社が倒産するというような極端なリスクはここでは話題にしません)

  自動返却には不安を感じる


貸出中は株主ではなくなります。

全株貸出中のまま放置しておくと、株主として、配当を受け取ることはできませんし、株主優待を受けることもできません。

配当については証券会社から配当同額を受け取ることができますが、これは配当ではなくいわば貸出料なので「雑所得」となり、「配当控除」の申告が出来なくなります。

これを避けるために、権利落日前日までに株主に戻れるよう、「返却」の手続をする必要があります。

この「返却」には「自動設定機能」が用意されていますが、企業からの情報が正確に証券会社に届いていることが前提となります。

わたしはこの「前提」に多いに不安を感じているので、毎月手動で「返却」の操作をしています。(結構面倒です。。。)

  企業の特別配当に注意


企業によっては年度中に特別配当を出す場合があります。

この発表に気づかず、かつ、自動設定の情報が漏れていたら、配当金として受け取ることができません。(証券会社からの同額はもらえます)

特別配当は金額が大きいのが普通なので、この分を「配当控除」できなくなるのはとても痛いです。

企業発表には常に目を通しておく必要があります。

  株主優待の条件に注意


株主優待の条件には一定期間株主であり続けることが条件になる場合があります。さらに一定の単元保有を条件にされる場合もあります。

問題はこういった条件が遡った期間から決められてしまうことが今後あるかもしれません。

もし、全株貸出中にしていたら、その時点で株主継続期間が途絶えてしまうので、株主優待権利を失う恐れがあります。

なので、わたしは株主優待がある銘柄については全株貸株にせず、とりあえず一単元は必ず残すようにしています。

《JT(2914)の株主優待条件》

JT(2914)が新しく発表した株主優待条件には "同一株主番号" での保有が条件となりました。

  📌 情報元:JT - IR情報 (jti.co.jp)
      ➤株主優待制度の変更に関するお知らせ (PDF)

何をもって "同一株主番号" となるのかがよくわかりません。

たとえば、同じ銘柄を単元①②③と保有していて、二単元を貸株に出した時、
  • ①②が貸株処理されたとします。③の株主権利を持つ状態です。
  • 権利落日前日に返却して①②③すべての株主権利を持つ状態に戻しました。
  • 権利落日を過ぎて再度貸株処理をした時、今度は②③が貸株対象とされ、①の株主権利を持つ状態となりました。

果たしてこの場合に同一株主番号で継続されているでしょうか?

複数の証券会社に分けて保有している場合はどうなるでしょうか?

複数の証券会社に分けていても株主通知は一通なので、株主である限り株主番号は変わらない、とは思うのですけど。

かと言って、こんなことを証券会社に電話して時間をとらせるのも気がひけます。。。


というわけで、とんちんかんなことを言っていたらごめんなさい。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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