1/31(NY:AMC) 注目のアマゾン(AMZN)のQ4.2018の決算がありました。
わたしなりにアマゾン(AMZN)の決算を分析してみました。
目 次
アマゾン(AMZN) Q4.2018 決算発表
- 2018は増収増益、いずれも市場予測をBeat
- Q1.2019のガイダンスが市場予測を下回り時間外で-4.87%の下落
業績分析①:ネットショッピング事業から利益が出たことは評価
📌 情報元:Amazon.com, Inc. - Investor Relations
➤Q4 2018 AMAZON.COM, INC. EARNINGS RELEASE
➤Q4 2018 AMAZON.COM, INC. EARNINGS RELEASE
アマゾン(AMZN)の事業は売上比率から見てもわかるように、eコマースのネットショッピング(売上推移グラフのRetail)が本業にあります。
これまでは過剰とも言われた設備投資(キャッシュフロー推移グラフのCapital)でネットショッピング事業からの利益が得られていない状態が続いており、昨年(2017)もネットショッピング事業だけ見ると赤字でした。
しかし、2018年のネットショッピング事業の営業利益率は2.47%と改善し、過去にない利益を生み出したことになります。(営業利益率推移グラフ参照)
小売セクター他社との営業利益率(Op.M)の比較
小売セクターでの比較ではウォルマート(WMAT)の営業利益率と大きな差がなく、これは評価すべき変化だと思います。
特に輸送費などコスト問題を(ブラックな噂とともに)抱えていた印象が強かったので、通年でのこの数字は少々びっくりです。AI化が一層進んでいるとか?
業績分析②:AWS事業の素晴らしい収益率
アマゾンの利益のほとんどは売上比率が10%程度のAWSというクラウド事業から得ているものです。
2018年のAWS事業の営業利益率は28.44% (
ネットショッピング事業も合わせたトータルの営業利益率を5.33% (
今後の焦点はAWS事業の肥大化によるスピンオフが囁き出されることかと思います。
※お詫び:初回2/1 16:10アップ時に営業利益率に誤りがありました。2/1 16:50に訂正(グラフ差替)しました。
アマゾン(AMZN)への投資について
本業であるeコマースのネットショッピング事業から今後も確実な利益を生み出せるのであれば、投資先としてウォッチリストに入れる候補にはなると思います。
ただし、現時点でアマゾン(AMZN)に投資することは無いと思います。
わたし自身の投資対象とする条件には合わないからです。
①インカムゲインが期待できないこと
わたしの投資する上での一番の条件がインカムゲイン、つまり「配当」だからです。
売却しないと利益が確定しないキャピタルゲインは水物だと思っていることもありますが、「配当」を重視する理由のひとつに、「配当で得た資金は他の銘柄に投資することができる」という点があります。
他の銘柄の配当でアマゾン(AMZN)を買うことは出来るけど、アマゾン(AMZN)の資金を他の銘柄に移すには「売却」するしかありません。
投資において、この「売却」の判断がもっとも難しいことだと思っています。
②P/Eが高過ぎること
仮にアマゾン(AMZN)が高い増配率で配当を開始したとしても、現在のP/Eはやはり高過ぎます。
P/Eについては様々な捉え方がありますが、わたしはP/Eが意味を持つのは下落局面の時だと思っています。
上昇局面ではP/Eはあまり意味がないと思いますが、下落局面では底値を測る目安のひとつにはなります。P/Bも同様です。
アマゾン(AMZN)のFwdP/Eは60倍前後、Currentでは100倍を超えています。
万一、アマゾン(AMZN)自身の業績不振が続いたり、マーケット全体の大暴落があったら、P/Eは10~20倍まで叩き落される危険があることを覚悟しなければいけないと思うのです。
昨年末の下落などは可愛いものでしょう。
わたしのようなチキンハートにはアマゾン(AMZN)でその覚悟を持つのはちょっと無理です。
(投資は自己責任で)
というわけで、アマゾン(AMZN)が時間外で5%も売られるガイダンスだったとは思わないです。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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