B737-MAXの墜落事故で株価が続落するボーイング(BA)に注目が集まりますが、こういう時はライバルのエアバス(AIR.PA)の株価でわかることもあるかと思います。
目 次
ボーイング(BA)とエアバス(AIR.PA/EADSY:OTC)の株価
下落するボーイング(BA)の株価に対し、エアバス(AIR.PA/EADSY:OTC)の株価は上昇、完全に逆の動きをしています。
特定の企業に起因する大きな事故や不祥事などがあると、このエアバス(AIR.PA)のようにライバル企業の株価が反対の動きをする場合と、一緒に連れ安する場合とがあります。
連れ安する事例としては、東京電力(9501)の福島第一原発事故が起きた時、原発を所有する電力会社がすべて売られました。
今回のボーイング(BA)とエアバス(AIR.PA)の株価の動きは想像しやすいですが、一般に馴染みがない対象での事故や不祥事の場合はライバル会社の株価を見ることに意味があると思います。
ライバル会社が反対の動きをする場合は、業界全体の今後に影響が及ぶものではなく、後々は、よく言われる「事故は買い」の可能性が高いと思います。
エアバス(AIR.PA)の株価が落ち着くタイミングがボーイング(BA)の戻りのタイミングを測る材料のひとつになるのではないでしょうか。
航空会社の株価
一方、ボーイング(BA)とは同業ではないですが、アメリカン航空(AAL)とユナイテッド航空(UAL)、サウスウエスト航空(LUV)など航空会社の株価は連れ安しています。
航空機に対するネガティブな印象が旅客減少に繋がるのではないかと懸念されますが、しかし、デルタ航空(DAL)の株価を見ると連れ安せずに逆に動いています。
詳しく調べてはいませんが、デルタ航空は問題のB737-MAXの所有が少ないとか、あるいは、他社よりエアバス(AIR.PA)製の航空機の所有率が高いとか想像できます。
航空会社の株価が二極化しているとなれば、今回の墜落事故の影響で旅客需要そのものが減るとまではマーケットは診ていないということになります。
今のところボーイング(BA)のB737-MAX絡みの影響に限られていると判断するのが妥当だと思います。
ボーイング(BA)のエンジン担当の一社であるゼネラル・エレクトリック(GE)が一日遅れで連れ安したのが少々気になりますけど・・・
「事故は買い」とは言っても・・・
大きな事故や不祥事などがあった場合は問題の企業の株価だけを追うと目の前の激しい株価の動きに翻弄されてまともな判断ができなくなってしまいます。
ライバル会社や関連するセクターの株価の変動具合で全体像を把握したり、マーケットの熱が冷めるタイミングを測ることが出来るのではないかと思います。
そして、「事故は買い」とは言っても、心境的には複雑なものがあります。。。
その辺をクールに考えられるかが、投資家としての才なのかもしれません。
「信じた企業を苦しい時にこそ支える」、それが投資の先にあるものですから、まったく恥ずかしいことでは無いのですけどね。
(投資は自己責任で)
というわけで、わたし的には急落してもボーイング(BA)はまだまだ高いので購入の予定はありません。
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