今日はVMware(VMW)というIT企業についてのお話です。
ITセクターでは、かなり重要なポジションに立つ企業のひとつだと思います。
目 次
VMware(VMW):仮想化ソフトウェアシェア第1位
アマゾン(AMZN)やグーグル(GOOG)などのサービスに向かい合う時、「クラウド」という言葉をよく耳にすると思います。
難しい話は置いておいて、この「クラウド」という環境で様々なITサービスの提供を可能としている技術基盤のひとつが「仮想化技術」です。
「仮想化技術」がなければ、今日のアマゾン(AMZN)やグーグル(GOOG)のサービスがここまで普及することは結果として無かったと思われます。
そして、この「仮想化技術」を実現するソフトウェア分野でシェア第1位に君臨するのが、VMware(VMW)というIT企業です。
📌 情報元:blogs.vmware.com
- ➤IDC: VMware Leads Market in Cloud System Management Software
- ➤IDC: VMware Leads Market in Cloud System Management Software
この分野が認識されて以来、VMware(VMW)はマイクロソフト(MSFT)、IBMという巨人たちを抑えシェア第1位を守り続けています。
なおかつ、2017年実績の売上成長率もトップです。
長らく王権を誇っていたマイクロソフト(MSFT)の2000年代後半からの陰りは、グーグル(GOOG)に代表される広告収入を柱とする新世代ビジネスモデルの台頭によるものと思います。
この新世代ビジネスモデルを現実的に可能とさせてくれたのは、マイクロソフト(MSFT)の古いライセンスビジネスに支配されることなく、「仮想化」や「基本OS」といった汎用的な技術基盤を安価に実現したVMware(VMW)やRedHat(RHT:IBMが買収)であり、彼らの果たした役割はとても大きいと思います。
マイクロソフト(MSFT)の独占的事業が今なお続いていたなら、アマゾン(AMZN)やグーグル(GOOG)の自由な発想に基づくクラウドサービスにも限界があり、アップル(APPL)の復活も無かったように思います。
言い換えれば、マイクロソフト(MSFT)を追い込んだ影の主役は、「仮想化」のVMware(VMW)、「基本OS=Linux」のRedHat(RHT)の存在とも言えるのではないでしょうか。
VMware(VMW)の決算と戦略
VMware(VMW)は2/28に好決算を発表しています。
📌 情報元:VMware, Inc. - Investor Relations (vmware.com)
- ➤VMware Reports Fourth Quarter and Fiscal Year 2019 Results
- ➤VMware Reports Fourth Quarter and Fiscal Year 2019 Results
📈 VMware(VMW)の株価
VMware(VMW)は一時データセンターなど物理的なインフラ事業に進出を計りましたが、現在は仮想化技術に集中し、アマゾン(AMZN)とAWS事業を提携、さらにライバルでもあるIBMとも提携することで「仮想化」分野でのさらなる地位強化を目指しているようです。
買収合戦の予感
VMware(VMW)を買収しようと虎視眈々と狙っている大企業は多いと思います。
実際、VMware(VMW)は2004年にEMCという企業に買収されており、そのEMCを2016年にデル(当時非上場)が買収しています。
デル(DELL)はつい最近、2018年12月28日に(再)上場しましたが、上場に際しVMware(VMW)を売却するのではないかという噂が出ました。
結局売却はされず、VMware(VMW)は現在もデル(DELL)の傘下にある企業ということになりますが、時価総額ではデル(DELL)の$40.06Bをはるかに上回る$77.36Bを誇ります。
ちなみに、デル(DELL)の(再)上場でVMware(VMW)ホルダーには1株あたり$26.81の特別配当が出ました。
デル(DELL)の現状を見る限り、いつ何時ビッグニュースが飛び込んできてもおかしくないと思います。
昨年、RedHat(RHT)がIBMに買収され話題を呼びましたが、次はVMware(VMW)かも・・・なんて思ったりするわけです。
最後に、VMware(VMW)に魅力を感じるチキンハート(CH)ですが、今現在ホルダーではありません。
(投資は自己責任で)
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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