2018-09-26

NYダウと日経225:ここ数年おかしいと思うこと

Grüß Gott / Hello

今日、JPX(日本証券取引所)のサイトに「➤売買単位の統一について」のマーケットニュースが掲載されていました。

このことと直接では無いけど間接的に関係していそうで思うことなのですが、『NYダウ』や『日経225』などの平均株価型インデックスって、「ここ数年おかしい」と首を傾げたくたくなることないですか?


  『値がさ株』の動きに左右されすぎ


『値がさ株』の単独の動きに左右されすぎではないでしょうか。

株価の大きいボーイング(BA)やアップル(AAPL)が「NYダウを支えた」「NYダウの足を引っ張った」とかよく耳にしますよね。

日経225ならファーストリテ(9983)やソフトバンク(9984)あたりでしょうか。

採用銘柄別に毎日調整されるような係数があり、複雑な計算式で出てくるものと思っていたのですが、あんがい単純な計算方法みたいですね。

あの計算方法だと、『値がさ株』が堅調の今は好いけど、もし彼らが下落局面になったら他の銘柄がいくら頑張ってもずるずる下がっちゃうと思います。

たとえば、トヨタやNTTが上げても、ファーストリテが下げたら日経225下げる、っておかしくないですか?

もっとも、「堅調を続けるから『値がさ株』になる」という見方も正しいとは思いますけど。

  アメリカも日本も『分割』しなくなった


昔はアメリカ株なら$100、日本株なら\10,000を超えたあたりで『株式分割』されてました。

アメリカはたしか10株単位の取引だったので、「$1,000前後で単元買えるように株価を調整する」必要があったのでしょうか。
今は1株取引になったのでアマゾンやグーグルのように「$1,000超えるまでは分割不要」ということ?(アマゾンは$1,000をはるかに超えても分割しないけど)

日本株は『株式併合』したりで100株単位に統一されてきましたが、その分、\10,000を超える株価の銘柄が増えたような気がします。

インデックスに採用されている銘柄の株価が一定の範囲に収まっているうちは、ひとつの銘柄に全体が影響受けることも少なかったと思いますが、今のように株価の格差が広がり、『値がさ株』に左右される状況をもたらしたとなると、「本来あるべき平均株価型インデックスの姿になっていない」と疑うわけです。

昔のように株価$100を超えたものは『分割』だったら、『NYダウ』のチャートはどうなっていただろう、と考えてしまいます。

GEの影響などはもっと大きくて「GEショック」が相場全体を下落させる事態もありえたのかもしれない。

任天堂(9774)が日経225に採用されない理由は『値がさ株』だから、という説も正しいでしょうか?

  疑問を投げかけてはみても仕方のない話


「『S&P500』や『TOPIX』のような時価総額型のインデックスを見れば良いじゃないか」と言われるかもしれませんが、『NYダウ』や『日経225』のようなメジャーなインデックスの動きは、『S&P500』や『TOPIX』に及ぼす影響も少なくないと思います。

と、今の『NYダウ』や『日経225』に疑問を投げかけてはみても、大きなお金を動かす人たちがそのインデックスを見て売り買いするわけですから従うしかないですよね。
『25日線』や『75日線』について、その意味に疑問を持ちかけるのと同じでナンセンスかもしれません。


というわけで、『分割』してくれた頃はどこか得した気がして嬉しかったなぁ、と懐かしむチキンハート(CH)でした。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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