日経インデックスへの投資はファーストリテイリング(9983)に重く投資しているようなものです。
NYダウやS&P500のインデックス投資も似たようなことが潜んでおり、決してディフェンシブな投資とは思えないのだけど。。。
目 次
日経平均の構成比率10%を占めるファーストリテイリング(9983)
📌 日経225の構成比率上位
日経平均は、構成比率11%を占めるファーストリテイリング(9983)の値動きに大きく左右されます。
構成比率第2位のソフトバンクG(9984)の倍の影響力があります。
最近、日経平均を見る時、ファーストリテイリング(9983)とソフトバンクG(9984)の寄与度を差し引いて見るようにしています。
ファーストリテイリング(9983)とソフトバンクG(9984)を除いた方が正確な日経平均だと思うからです。
このような構成比率の格差があると、日経平均を釣り上げるためにはファーストリテイリング(9983)を買えば良いという発想にもなってしまいます。
日経平均のしくみの中で起きていることについては文句を言っても仕方のないことですが、企業側もその影響力を不必要に利用しているのではないかと疑ってしまうことがあります。
個人投資家など無視のファーストリテイリング(9983)
ソフトバンクG(9984)は今年6/27に1:2の株式分割を行いますが、ファーストリテイリング(9983)は2002年を最後に株式分割を一度も行っていません。
2002年以前はたびたび株式分割を行っていましたが、日経に採用された2005年を境に株式分割には明らかに消極的になったようです。
現在の日経平均は「実株価」ではなく「みなし値」で動き、たとえ株式分割をしても「みなし値」は基本的にその比率に準じて変動するので、株式分割をしたからといってファーストリテイリング(9983)の日経平均への影響度が変わるわけではありません。
しかし、この「みなし値」の弊害については様々な議論があり、是正するきっかけになるのも企業の株式分割のタイミングだと思います。
日経225に採用されるまでは株式分割を繰り返しておきながら、いざ採用されたら後は知らんぷり。
気づけば一単元600万って・・・ふつうの人には投資できる対象ではありません。少なくとも一単元をNISAの上限(120万)に抑えることも企業努力だと思います。
残念ながら、ファーストリテイリング(9983)は一般の個人投資家の方を向いている企業とは思えないです。
「みなし値」調整の隙さえ与えないこの対応からは、
「俺たちは日経平均を大きく動かしている、俺たちに不利なことをすれば日経平均は暴落するぞ!」
勝手な思い込みでしょうけど、そんなことでも考えているかのように疑ってしまうわけです。
(そう思われてしまうことは企業側にとっても決して良いことではないと思うけど。。。)
インデックス投資の盲点
インデックスのETFなどは均等に投資しているように思いがちだけど、実は構成比率の高い銘柄にウエイトが掛かって投資しちゃってるわけですよね。
日経インデックスを買えば、その11%はファーストリテイリング(9983)を買っていることになります。
NYダウも考え方は同じで、現時点なら10%近くは事故に揺れるボーイング(BA)に投資していることになります。
時価総額がベースのS%P500の場合は、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン(AMZN)、アップル(AAPL)、グーグル(GOOGL)、フェイスブック(FB)、いわゆるFAAMGに多く投資しているということになります。
なので、上昇相場ではあらゆる運用を上回るのも不思議なことではなく、逆に下落相場、特にFAAMGに起因した場合はあらゆる運用に劣る危険をはらんでいることになります。
FAAMGを中心にキャピタルゲインを目的に保有したいのであればインデックス投資はとても意味があると思いますが、ディフェンシブな投資やインカムゲインを目的にインデックスに投資するのは、ちょっと違うような気がします。
ちなみに、あのウォーレン・バフェットさんは長期投資だけど決してディフェンシブな投資ではないと思います。
(あくまでわたしの考え方です。投資は自己責任で)
というわけで、トヨタ(7203)よりファーストリテ(9983)が影響する日経平均ってやっぱりおかしい・・・
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世界の株価と日経平均先物 (nikkei225jp.com)
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