2019-07-04

NYダウ史上最高値更新:熊さんの出没と牛さんの暴走に注意

Grüß Gott / Hello

7/3 NYダウS&P500が揃って史上最高値を更新しました。

この状況でFRBは本当に利下げするのでしょうか?

  目 次



  NYダウ史上最高値更新


📈 NYダウ長期チャート

7/3 NY短縮マーケットとなったこの日、NYダウは寄りから上昇を続け、史上最高値26,966(終値同)で高値引けしました。

S&P500も同様に引け間際に史上最高値2,995.84(終値2,995.82)を更新しほぼ高値引けです。

この日発表された経済指標は雇用者数、貿易収支、ISM非製造業景況指数、製造業受注といろいろありましたが、いずれも予測よりも悪い値だったことで、FOMCの利下げ期待がさらに高まったという見方が大方を占めています。

ただし、ハードデータとして本当に悪化したと言えるのかどうかは微妙なところだと思います。

5月の製造業受注(-0.7%)はほぼ予測どおりで、4月(-1.2%)より良化しています。

失業率が低い中で6月雇用者数(+10.2万人)は5月(+7.5万人)より増加、ソフトデータのISM(55.1)も50をはるかに上回っています。

本当の不況時に見られる悲観的な指標に接近しているものは何ひとつ出ていないのです。

外れる予測には利下げを催促するアナリストたちの思惑が入っているんじゃないかなと疑ったりもします。

この日は米債券も買われ、利下げ期待が高まる中で為替は小幅ながらドル高に逆行しました。

いわゆる三高現象ですが、この状況でFRBは本当に利下げするのでしょうか?

  経済悪化と見るか鈍化と見るか


目の前の株価は7月末のFOMCをめぐる短期的な動きと思いますが、問題はこの綱引きの先を長期的にどう見るかです。

ポイントは日々出てくる経済指標を、「悪化と見るか」「鈍化と見るか」で異なってくると思います。

以下、わたしの勝手な予測(憶測)です。


①経済悪化と見るなら=熊さんの出没に注意

🌀 利下げをしたら

「利下げ」の期待局面はピークを迎え、現実を見てリセッションに向かうのではないでしょうか。


経済が悪化していると見るなら株価が上昇しているのはおかしなことです。

利下げ期待だけでの上昇はいかにも吊り上げ的で危険な香がします。

最近は「利下げすればすべて解決」的な楽観ムードが漂っているので、なおさら危ないものを感じてしまいます。


②経済鈍化と見るなら=牛さんの暴走に注意

🌀 利下げをしたら

ボラティリティを伴って上値を追うバブル相場のような展開が待っているのではないかと思います。


経済は鈍化あれど悪化していない状況で「利下げ」なんかしてしまえば当然の現象なのかもしれません。

しかし、長期的には「あれはバブルだった・・・」と気づかされる痛い結果に繋がるかも。。。度を超えた上げは度を超えた下げをいずれ誘発すると考えます。

トランプ大統領の再選を睨んだ駆け引きとボラティリティを求める短期筋の株価操作にFOMCが大局を見失ったという見方は正しいのかもしれません。


今後発表される経済指標について、悪化なのか、鈍化なのか、その先を占う上で予測に囚われない正確な見極めが必要になるかと思います。

ちなみに、いずれにしても利下げ見送りなら、株価は短期的に下げても引き続き「利下げ」を期待する綱引きが続くと思います。

万一、まさかの「利上げ」観測が浮上したら、一旦ショック売りが起きるでしょうけど、これは間違いなく買い場だと思います。

  わたしの投資計画


わたし自身は「利下げ」は不要、もっと言えば「利上げ」した方が長期的には株価は上昇すると思っています。

でも、多くのアナリスト、専門家が「利下げ」を唱えているのですから、わたし自身の考えを疑った方が良さそうです。

予防のための「利下げ」 なるほど・・・そういう考え方もあるのでしょう。

マーケットに逆らっても仕方がないので頭を切り替えます。


で、どうするかですけど、

わたしは基本的にチキンハートですから、経済悪化or鈍化が噂されながら高値を追うマーケットなんて恐くて手が出せないです。

いつものとおり、配当実績のあるディフェンシブ系と公益株、出遅れた大型株に的を絞り、納得するところでコツコツ拾っていくのみです。


強烈な上昇相場になると「ここで買わないともう二度と買うチャンスはないかも」なんて気持ちになる時があるかと思いますが、わたしの経験上、一度や二度見逃したところでいつか必ずチャンスはまたやって来ます。


それよりも、もし総悲観のリセッションが来たら、ロケット三段用意して本気買いを仕掛ける心の準備を整えておきます。

📍 チキンハート(CH)の本気買いの目安
高値
高値後1段目:-15%2段目:-30%3段目:-45%
安値投資配分3投資配分4投資配分3
DJIA7/326,966.0012/2421,712.5322,921.1018,876.2014,831.30
S&P5007/32,995.8412/242,346.582,546.462,097.091,647.71
N22510/224,448.0712/2318,948.5820,780.8617,113.6513,446.44
3年(156週)線との乖離にも注目します。

(投資は自己責任で)




というわけで、昨夜のNYは独立記念日のお祝いもあったのかしら・・・

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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